Bluetooth 実装において公開鍵の検証が不十分な可能性

 2018.07.31  三和コムテック

Bluetooth は、機器間での暗号化された通信をするのに、楕円曲線ディフィー・ヘルマン(EDCH, elliptic-curve Diffie-Hellman )鍵共有に基づいたペアリング機構を利用しています。ECDH 鍵のペアは秘密鍵と公開鍵の2つより成り立っており、公開鍵が共有のペアリングの鍵として交換されます。

Bluetooth の仕様では相手から受け取った公開鍵が適切なものであるか検証することが推奨されていますが必須とはされていなかったこともあり、一部の実装において、楕円曲線のパラメータの暗号アルゴリズム実装による検証が全くなされておらず、ワイアレスの圏内にいるリモートの攻撃者が無効な公開鍵をインジェクトすることで高確率でセッションキーを割り出すことが出来る可能性があります。そうした攻撃者は、その後、受動的に暗号化を傍受・解読したり、悪意のあるメッセージをインジェクト・又は作り出すことができることとなります。

[対応]
アップデートをして下さい。
[詳細]
https://jvn.jp/vu/JVNVU92767028/
https://www.kb.cert.org/vuls/id/304725

 
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