オンラインゲームでのマネーロンダリング

 2020.01.06  三和コムテック

マネーロンダリングには多種多様な方法がありますが、昨今、オンラインゲームによる洗浄が注目されています。
以前より、Fortnite が資金洗浄に使われているというのは話題となっていたところですが、この傾向は他の free-to-play のゲームにも広まっているようです。
free-to-play ゲームとは、無料で遊ぶことができますがゲーム内で現実通貨を使ってアイテム等を購入(課金)することのできる形式のゲームで、最近人気が高まっています。

このようなゲームではスキン等の自身を表現することができる仮想アイテムが販売されており、よく購入されているようです。
free-to-play ゲームに詳しい Nicholas Lovell 氏も以下のように述べています。

"While our legal system essentially revolves around physical property, to a consumer the value of something is not about its atoms, it's about self-expression."
(我々の法制度は根本的に物理的な資産を中心に回っているが、消費者にとって物の価値というのはその物に内在的なものではなく、自己表現なのです)

資金洗浄を目的としたものには一般的に通常よりも安価に販売されていたり、eBay 等の C2C マーケットプレイスで販売されている例があったようです。

オンラインゲームは私は詳しくないのですが、日本でもいわゆる「課金ゲー」が流行しているような印象を持っています。
強いアカウントを売るなどして現金収入を得ようとしていたり、レアアイテムの金銭取り引きを試みるような投稿をSNSで時折見かける気がしますが、日本のオンラインゲーム会社はどのような対応をしているのかに興味を持ちました。

 

【参考資料】
https://slate.com/technology/2019/01/fortnite-video-games-money-laundering-scams.html
https://www.ft.com/content/4658d340-24f6-11ea-9a4f-963f0ec7e134

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